シンポジウム「インタラクション」のご案内です。
■ 開催日時・場所
日時: 2006年3月2日(木),3日(金)
場所: 学術総合センター/一橋記念講堂
■ 目的
マイクロプロセッサや各種センサが遍在するユビキタス社会が広がりつつあります。特に各種センサの利用の発達は著しく、視覚や聴覚はもちろんのこと、触覚や嗅覚、さらには味覚までを扱うセンサを備えたインタフェース装置も出現しています。またこれらのインタフェース装置からの入力を使った五感情報通信の検討も始まっています。そこで、今一度、これらの五感情報を用いたインタラクションについて体系的に考えるべきところに来ていると考えられます。
1997年以来毎年開催されているシンポジウム「インタラクション」は、ユーザインタフェース、CSCW
、可視化、入出力デバイス、仮想/拡張現実、ユビキタスコンピューティング、ソフトウェア工学といった計算機科学、さらには認知科学、社会科学、文化人類学、メディア論、芸術といった人文科学の、またゲームなどのエンタテイメントの、研究者および実務者が一堂に介し、インタラクションに関わる最新の技術や情報を交換し議論する場を提供してきました。昨年度のインタラクション2005においては3年連続過去最高を記録する622名の参加者がありました。インタラクションに関する研究の重要性および成果へのニーズは増加の一途にあると言えます。
「インタラクション2006」は、人と人、人と機械との間のインタラクションに関わる、理論、モデル、技術、応用、評価手法に関する研究を募集します。会議は、第一線で活躍が期待される国内外の研究者によるキーノート、および厳正なる査読を経て選ばれる、一般論文講演とインタラクティブ発表およびポスター発表から構成されます。インタラクティブ発表およびポスター発表は、実システムのデモやポスターを中心とした、発表者と参加者との双方向的なコミュニケーションを可能とする発表形態です。プログラム委員会によって推薦された最も優秀な発表論文には論文賞の授与をおこないます。また優れた論文については情報処理学会論文誌へ推薦いたします。参加者の投票によって優秀と認められたインタラクティブ発表にはインタラクティブ発表賞などを授与します。
■ ホームページ
http://www.interaction2006.jp/
■ 一般講演プログラム(★印はロング発表(30分),それ以外はショート発表(20分))
第一日目 3月2日(木)
10:00-10:10 開会式
10:10-11:10 招待講演(座長:大野 健彦 (NTT))
"From Attention to Design of the Socially Networked Appliance"
Roel Vertegaal (Queen's University)
11:20-12:10 セッション1:対象認識(座長:青木 恒(東芝))
[1] ★C-Band: 柔軟なカラー環状タグシステム
宮奥 健人(ブリティッシュコロンビア大学/NTT),
Anthony Tang, Sidney Fels(The University of British Columbia)
[2] 2次元バーコードを用いた折紙の構造認識とモデル化
三谷 純(筑波大)
12:10-12:40 インタラクティブセッション概要発表(1)
14:00-16:15 インタラクティブセッション・ポスターセッション(1)
16:30-17:40 セッション2:情報探索と視覚表現(座長:増井 俊之(産総研))
[3] インタラクティブなペン操作を可能とする検索意図に基づく連鎖情報検索
鈴木 優, 布目 光生, 石谷 康人(東芝)
[4] 木構造の波紋表現-時系列とカテゴリの同時表現手法-
石原 正樹, 三末 和男, 田中 二郎(筑波大)
[5] ★画像構成要素の輝度-サイズ分散を用いた視覚デザイン支援手段の検討
宮下 芳明, 西本 一志, 宮田 一乗(北陸先端大)
18:00-19:30 懇親会, 表彰
第二日目 3月3日(金)
9:30-10:50 セッション3:協調支援(座長:葛岡 英明(筑波大))
[6] ★超越型コミュニケーションを用いた位置に基づく遠隔指示の分析
伊藤 英明(オムロン), 中西 英之, 石田 亨(京大)
[7] タンジブル・レプリカを用いたMR空間での遠隔コラボレーション
坂内 祐一(キヤノン), 玉木 秀和, 宮狭 和大, 鈴木 雄士,
重野 寛, 岡田 謙一(慶応大)
[8] ★マルチスレッド指向音声対話システムChaTELを用いた
非対面対話の発言・聴取行動分析
小倉 加奈代, 西本 一志(北陸先端大)
11:00-11:50 セッション4:感情表現(座長:角所 考(京都大))
[9] ★対話型キャラクタのための姿勢,しぐさ,ジェスチャの複合による心理状態表現
中野 敦, 塩入 健太, 星野 准一(筑波大)
[10] 仮想対戦プレイヤーの感情的発話生成
塩入 健太, 星野 准一(筑波大)
11:50-12:20 インタラクティブセッション概要発表(2)
13:40-15:55 インタラクティブセッション・ポスターセッション(2)
16:10-17:30 セッション5:VR・MR(座長:稲見 昌彦(電通大))
[11] ★実世界で存在感を持つバーチャルクリーチャの実現
Kobito -Virtual Brownies-
青木 孝文, 市川 宙, 浅野 一行, 飯尾 裕一郎, 三武 裕玄,
鮎川 力也, 川瀬 利弘, 栗山 貴嗣, 松村 周, 遠山 喬,
松下 卓史, 長谷川 晶一, 佐藤 誠(東工大)
[12] ★複数物体を同時駆動可能な力覚提示装置Proactive Desk IIの開発
吉田 俊介, 野間 春生, 保坂 憲一(ATR)
[13] Limpid Desk : 投影型複合現実感による机上実物体の透過化
岩井 大輔, 花谷 佐和子(阪大), 堀井 千夏(摂南大), 佐藤 宏介(阪大)
17:30-17:45 閉会式, 表彰
■ 参加費(論文集代を含む)
事前登録(-2/16) 当日
[一般]
会員 16,000円 20,000円
(情報処理学会・協賛学会)
非会員 24,000円 28,000円
[学生(社会人学生を除く)]
会員 4,000円 7,000円
(情報処理学会)
会員 5,000円 7,000円
(協賛学会)
非会員 5,000円 7,000円
■ 論文集(CD-ROM込)のみ 5,000円
※事前登録締め切りは,2006年2月16日です.
・参加費には論文集代が含まれます。2日間通して聴講できます.
・会社などから給与などを得ている学生(いわゆる社会人学生)の方
は,学生での申し込みはできません.
・懇親会費は無料です.
・今回,情報処理学会の学生会員は特別ディスカウントとしました.
この機会に是非,情報処理学会への加入をご検討ください.
■ 登録方法
下記webページをご参照下さい.
http://www.interaction2006.jp/cfa2006.html
【問い合わせ先】
contact[at]interaction2006.jp